漆喰と珪藻土

↑↑↑「漆喰」施工してます。

 

「漆喰」を内装材に使ってると「ああ・・珪藻土ですね・・」と言われる

事が多いです。建築屋からすれば「漆喰」の方がなじみがあるのですが

建材メーカーさんの努力?なのでしょうか一般の方には「珪藻土」

ほうがよくつかわれそうな材料なようです。ご存じのかたも多いと思いま

すが簡単に「漆喰」「珪藻土」の違いをここで・・・

一番の違いは原料!!です

「漆喰」は石灰を利用します。(学校の校庭のラインですね・・左官材と

しての石灰とは多少違いますが)これにワラやスサを混ぜ、海草などから採

取した「糊」を混ぜて使います。歴史としては古墳時代から使用されている

といわれお城の外壁や住宅の外壁、塀などに使用されていました。(現在も

ですが)我々は塗壁=「漆喰」というイメージがあります。

「珪藻土」は堆積物の一種です。

海などに生息していたプランクトンの死骸が堆積した部分(土のようなところ)

から採取されます。断熱性や耐火性があり昔より七輪などに使用されていました。

近年、脱臭性能や吸放湿性能があることから建築材料として使われだしました。

「漆喰」にも消臭効果や吸放湿性能があり「珪藻土」と「似たような性能」をも

ちわせています。

もう一つ大きな違いが・・・

同じ塗壁ですが「漆喰」は空気中の二酸化炭素と反応して硬化します。

「珪藻土」そのものは乾燥しても崩れるので、セメントや樹脂などを

添加させることで「左官材」として使っています。

(樹脂などを混ぜて果たして「自然素材」なのかという議論はありま

すが・・・)

「漆喰」自体が昔から「左官材」として使われて来た理由がここに

あると思います。

「珪藻土」「漆喰」に比べ価格も安く、施工性もいいため採用される

ことが多くなっていますが、添加材に関しては吟味されたほうがいいか

もしれません。

植園

(一部 原田左官工業所様のブログ引用させて頂きました)